ペットの栄養素辞典
亜鉛
亜鉛はDNAやタンパク質の合成に必要や酵素や、細胞や組織の代謝に必要な酵素など、多くの酵素の核となるミネラルです。亜鉛が不足すると成長や発育が遅れたり、味覚障害や肝機能に障害が出ると言われています。
アデノシルメチオニン
メチオニンは体内で作り出せない必須アミノ酸の一つです。アデノシルメチオニンは活性メチオニンとも呼ばれ、メチオニンから作られます。肝臓や脳に多く存在し、肝機能を維持したり鬱に良いと言われています。
アミノ酸
体を構成する毛や、各種臓器・筋肉・血管・血液・ホルモンなど全てがアミノ酸を素に作られている。
EPA・DHA
青魚に多く含まれる高度不飽和脂肪酸です。コレステロールや中性脂肪を減少させ、血管壁への付着を抑制する作用が認められていて血流を良くする効果が期待できる。それにより、皮膚や粘膜への栄養供給がス ムーズに行われ、皮膚健康をサポートできる。またDHAは脳に多く含まれ、脳機能を維持するために大切な成分です。EPA・DHAは酸化しやすいので、ビタミンEやCなどと一緒に摂るとベスト。
エピガロカテキン没食子酸塩(EGCG)
エピガロカテキン没食子酸塩は緑茶に含まれるカテキンで、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用の他、体脂肪を効率良く燃焼させるダイエット効果が期待できます。
オオバコ種子
オオバコ科の多年草の種子で食物繊維が豊富であり、水分を吸収すると膨張し便の量を増やしたり、腸内の善玉菌の量を増やす効果があることから、便秘の解消に使われます。
大麦麦芽
麦芽は人類最古の作物の一つで、二種のデンプン分解酵素が含まれデンプンの消化分解を促進する。また麦芽の水溶成分は胃酸や胃たんぱく酵素の分泌を促進する効果があります。また古くから漢方の世界では、小児の整腸や便秘に使われてきました。
オリーブ葉エキス
オリーブの樹は聖書でも生命の樹と呼ばれていますが、その葉にはオーレユーロベンというポリフェノールの一種が含まれています。このポリフェノールの作用により、血圧や糖尿の予防・コレステロールを下げる効果・免疫増強・感染症の予防に効果があるとされています。
カリウム
身体の細胞内にはカリウムが存在し、細胞の成長と分裂・エネルギー代謝・酵素の活性化・神経や筋繊維の興奮性や伸縮・心肺機能の調節などに関与しています。カリウムが不足すると食欲がなくなったり、筋力が低下したりすることがあります。
カルシウム
カルシウムは生体内のミネラルの中で最も量が多く、骨や歯の主要構成成分です。カルシウムは、心筋リズムと筋肉の収縮を調整します。また、刺激に対する神経系の過剰な反応を抑え、正常に調整します。体内のカルシウムが不足すると骨軟化症や筋力が低下したり、アレルギーを起こしやすくなると言われています。
L-カルニチン
L-カルニチンは肝臓と腎臓でアミノ酸のリジンとメチオニンから作られるアミノ酸ペプチドです。ノーベル賞を取ったクレーブス理論によると、L-カルニチンは体のエネルギーサイクルを正常化することで、エネルギー代謝をスムーズにし、疲労回復を促すといわれています。また脂肪代謝を促進するので、体脂肪の蓄積を防ぎ減量をサポートします。
グリシン
グリシンは非必須アミノ酸の一つで、コラーゲンを構成したり赤血球のヘモグロビンの材料などに使われる栄養素です。さらにグリシンは、神経伝達物質として運動や感覚機能を司る働きもあります。最近の研究ではグリシンが不足することで睡眠障害が現れることがわかってきました。
グルコサミン
グルコサミンは体内の軟骨細胞で、ブドウ糖から合成されるアミノ酸の一種です。細胞や組織を結合したり、軟骨を再生する働きがあり、軟骨や腱などに多く存在します。コンドロイチンと同様に加齢とともに減少してしまいます。
クレアチン
クレアチンは生体内ではアルギニン・グリシン・メチオニンの3種のアミノ酸から合成される有機物です。動物の筋肉の中に含まれているため肉や魚といった食品に含まれています。クレアチンは生体内ではエネルギー源として貯蔵される。そのため、瞬発力を必要とする運動などに有効といわれていて、 クレアチンパウダーがメーカーから栄養成分強化食品として販売されている。クレアチンは筋肉内の水分量を増やす役割があり筋肉量の増加に効果がある。
グレープシード
グレープシードはブドウの種子から作られたたエキスで、ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンを多く含んでおります。乾燥したブドウの種を圧搾して精製されるグレープシードオイルは、古くからヨーロッパでは高級料理に使用されてきました。プロアントシアニジンは、ビタミンCの20倍、ビタミンEの40倍の高酸化力があるといわれ、免疫力、皮膚血管の強化、皮膚コラーゲンの結合強化、老化防止などの効果があるといわれています。
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10は多くの動植物の細胞に存在していて、生物にとって不可欠な物質です。体のエネルギーは食物から摂取した栄養素を燃焼して作り出されますが、コエンザイムQ10は、この栄養素を燃焼させる仕組みを効率良く回転させるために必要な補酵素です。このコエンザイムQ10は加齢とともに減少していき、体のエネルギー産生能力や、抗酸化作用の低下を招き血管閉塞・高血圧など健康上のトラブルの原因とされています。
コリン
コリンは脂質代謝の改善や肝機能の改善などの効果が知られています。また神経伝達物質のアセチルコリンの原料ともなり、人間ではアルツハイマー病の脳内で著しく減少していることがわかってきました。このコリンは体内ではほとんど作られないため、食事などから摂らなくてはなりません。
コンドロイチン
コンドロイチンは「軟骨」という意味のギリシャ語からきていて、ムコ多糖の一種で動植物の体内に広く存在し、関節の軟骨に多く存在します。その量は年齢とともに減少し、欠乏症を起こしたり、関節や皮膚への障害が起こります。
システイン
システインはアミノ酸の一種で、肝機能を高めて解毒機能を促したり細胞に活力を与える酸化還元作用で細胞の新陳代謝を高める作用があります。
ジメチルグリシン
ジメチルグリシンは穀類に含まれる微量栄養素でビタミンBの一種です。抗酸化物質としてビタミンAやビタミンEの働きを助け、効果を高める働きがあります。それにより、細胞の寿命を延ばしたりコレステロール値を下げる効果が期待できます。さらに血液が各組織に送る血液の量を増やす働きがあり、疲労回復に効果があります。また環境汚染物質から体を守る働きもあります。
白大豆
大豆には脂肪や糖質の吸収を遅らせてくれる大豆サポニンや、吸収してしまった脂肪の燃焼を促してくれる大豆ペプチドが含まれます。基礎代謝量のアップやエネルギー消費の向上につながり、体のシェイプアップにつながります。
タウリン
タウリンは魚介類に多く含まれるアミノ酸で、体内では筋肉内に存在し心臓の筋肉収縮力を引き上げます。心臓が多くの血液を送り出せるようになり、タウリンの補給や心臓への負担を減らします。また、体を動かす筋肉にも多く存在し、肉体疲労の回復にも効果があります。
中鎖脂肪酸
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、消化吸収が早く直接肝臓に運ばれるため、体内ですぐにエネルギーに分解され体脂肪として蓄積されません。そしてエネルギーとして他の脂肪も一緒に燃焼するというダイエット効果の高い油です。エネルギーになりやすいという特徴から、術後の食事や未熟児の栄養補給など医療の分野でも長年使われています。
トリプトファン
トリプトファンは牛乳から発見された体内で合成することのできない必須アミノ酸のひとつです。トリプトファンはタンパク質生合成の材料となり、肝臓、腎臓で分解されエネルギー源となります。さらに脳に運ばれ、セロトニンを作ります。セロトニンを通じて鎮痛、催眠、精神安定などの作用があり、アメリカでは精神安定・不眠解消を目的とした栄養補助商品にもなっているようです。不足すると精神的に不安定になりやすく、催眠障害を起こすことがあります。ビタミンB群やナイアシンと一緒に摂ると、効果的に摂取することができます。
ナイアシン
ナイアシンはビタミンB群の一つで、糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーを産生すつ際の酵素の補助を行う作用があり、不可欠な栄養素です。皮膚や粘膜を健康に保つ働きもあり、不足すると皮膚炎や下痢、精神障害などを呈するペラグラという欠乏症を起こします。
ナトリウム
ナトリウムは、筋肉や神経の興奮性を弱めたり、ブドウ糖などの腸管吸収を促進し、ミネラルが血液中に溶けるのを助ける役割を持ちます。不足すると、食欲が低下したり、神経が不安定になることがあります。
パントテン酸
パントテン酸は糖質をはじめ、たんぱく質や脂質の代謝を司ります。また、細胞の形成や成長・中枢神経系統の発達を助けます。また、有害な化学物質の多くに対する解毒作用を有する。
ビタミンA
ビタミンAは、目の健康に必要なビタミンです。不足すると目が見えづらくなるなど目の障害が起こります。また、皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫機能を維持する働きもあります。不足すると目の症状の他、皮膚炎や脱毛などの症状が出ることもあります。
ビタミンB2
ビタミンB2は、脂肪の燃焼してエネルギーに変わるときに必要なグルタチオンレグクターゼという酵素を補うための補酵素として働きます。また細胞膜にできた過酸化脂質を分解する作用もあります。動脈硬化や心臓病の予防にも必要な栄養素です。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの働きを助けて丈夫な骨や歯を作る働きがあります。不足すると、カルシウムを摂っても小腸からの吸収ができなくなるため、体内のカルシウム不足を起こすことがあります。
ビタミンE
ビタミンEは、 体内の細胞膜の中に存在し、体内に発生した活性酸素による過酸化脂質の生成を防ぎ、細胞膜を酸化から守ります。また、赤血球を酸化から守って安定させる働きもあります。不足すると、肌にシミができやすくなったり、血行が悪くなったりします。さらに動脈硬化や心臓病のリスクを高め、老化を早めてしまいます。
ビール酵母
ビール酵母には、体内で作られない必須アミノ酸を全種類含む良質なタンパク質を含みます。またビタミンB群はほとんど入っていて、ビタミンやミネラル、食物繊維など、多くの栄養素の宝庫です。そのため肝機能向上や代謝機能促進・抜け毛防止・高血圧予防・解毒・老化防止などの効用があります。
BCAA(分岐鎖アミノ酸)
必須アミノ酸のうち、構造に分岐鎖を持つものを分岐鎖アミノ酸といいバリン・ロイシン・イソロイシンがそれにあたります。これは唯一筋肉内で代謝される特徴を持ち、運動することにより筋肉内で消費され、不足すると筋肉疲労や筋肉低下を引き起こします。肉類に多く含まれますが、年齢とともにその吸収率が低下するため、運動能力を高めるにはサプリでの摂取が必要です。
メチオニン
必須アミノ酸の一つで、イオウを含む含硫アミノ酸です。尿を酸性化する作用があり、尿臭が気になるときにも使用します。また、尿を酸性にかたむけると尿石症のリスクが低くなると言われています。肝臓の働きを助けるアミノ酸で、吐き気などの胃腸症状を緩和します。人間の胃腸薬にも使われています。
メチルスルフォニルメタン(MSM)
メチルスルフォニルメタン(MSM)は、新鮮な牛乳に多く含まれますが、それ以外に大量に摂取出来る食物は少なく、非常に取りにくい成分です。骨と骨をつなぎ、クッションの役目をする軟骨の形成や修復には不可欠の成分です。
リン
骨や歯を作るには、カルシウムの他にリンが必要です。カルシウムと結びついてリン酸カルシウム、あるいはマグネシウムと結びついてリン酸マグネシウムとなって、骨や歯などの組織を作ります。また、細胞内では、リン脂質やDNAの主成分である核酸の成分にもなります。
レシチン
レシチンは、自然界の動植物においてすべての細胞中に存在しており、細胞膜の主要構成成分である。不足すると、疲労、免疫力低下、動脈硬化、糖尿病など多くの症状の原因となります。
ドッグフードに潜む危険
愛犬に与えているフードのラベル内容表示を見たことがありますか?
家畜のえさは飼料安全法により厳しく管理されていますが、ペットフードは品質・安全性・栄養成分などを規制する法律がまったくありません。
恐ろしい事に、危険な原材料や添加物・着色料などを含んでいたとしても、その表示義務も罰則もないのです。
それだけでなく、肉以外の内臓・骨・血液・皮・毛の副産物や粗悪なフードには糞尿や病気で死んだ動物の肉・羽まで使われている現実があることを知っていますか?
また、生産効率をあげるために抗生物質や成長ホルモンを投与して育てられた動物、残留農薬のある植物・穀物でつくられた飼料を食べて育った動物の肉…
これらがドッグフードの原料になっている可能性が大いにあるのです。
これら抗生物質・成長ホルモン・残留農薬を使用していてもフードメーカーの表示の義務も罰則もないのです。
ペットフードの主原料を見極める
愛犬に与えているフードの主原料を知っていますか?
ペットフード表記の規則では、原料の使用量の多い順に表記することになっています。
表記されている原料の3~4番目までが主原料です。フードのラベルを確認してみてください。
本来、犬は肉食です。
一番最初に記載されるべき原料は常にミート(鶏・牛などの肉類)で、次に他の種類のミート・穀物・野菜…であるべきなのです。しかし、市販のドッグフードは穀物が主原料のものがほとんどです。
たとえ、最初に記載されている原料が肉類であったとしても、実は穀物主原料のペットフードであることがとても多いのです。そこには表示のカラクリがあります。
《 ペットフード表記のカラクリ 》
とうもろこしを例にとってみましょう。
とうもろこし・とうもろこし粉・コーングルテンミールはみな同じとうもろこし原料です。
しかし、表示においてこれらは別々に表記することになっています。
これらのフードの占める割合を合計してみると、一番最初に記載されている肉類より多くなり、
とうもろこしが主原料のフードであるということになることがとても多いのです。
お肉が主原料だと思っていたけれど、本当は犬が消化を苦手とする穀物が主原料だったなんてと気づくとちょっとショックですよね。
ペットフードと危険な添加物
石油製品などを原料に化学的に合成してできた合成添加物が使用されているペットフード・おやつがたくさん出回っています。
以下の代表的な危険な添加物が使用されていないか、商品のパッケージの裏側の原材料表示をチェック一度チェックしてみてください。石油製品などを原料に化学的に合成してできた合成添加物が使用されているペットフード・おやつがたくさん出回っています。
《 代表的な危険な添加物 》
・ BHA・BHT
ペットフードの保存料(酸化防止剤)として、広く使用されており、肝臓・腎臓の機能障害を引きおこすことで知られています。
BHA(ブチルヒドロキシアニソール)はガソリン酸化防止剤のために合成された化学物質で、発ガン性・環境ホルモン作用が確認されています。
BHT(ブチルヒドロキシトルエン)は石油用の抗酸化用として使用されていたもので、日本では現在でも食品添加物として認められており、魚介冷凍品・チューインガム・バターなどへの限定的な使用が認められていますが、、発ガン性・胎児の異常が疑われています。
・ エトキシキン
エトキシキンはゴムの固定剤として開発されたダイオキシン系の化学合成物質で、殺虫剤・除草剤・化学兵器としてとして使用されていました。ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤の成分であることは有名です。ヨーロッパでは危険な物質としてペットフードへの使用が禁止されています。日本では農薬としての使用も禁止されていますが、殺虫剤の成分に使われています。
ペットフードでは動物性脂肪の酸化防止とビタミン・ミネラルの安定を強めるために使用されています。したがって、ラベルに表示されていなくても、ビタミン・ミネラルが使用されているペットフードには含まれている恐れがあります。肝臓ガン、胃潰瘍、膀胱ガンなどを引きおこすことが報告されています。
・ プロピレングリコール
プロピレングリコールは、水分を保持するためにセミモイスト(半生)タイプのフードやおやつによく使用されています。私達人間の日用品(洗濯洗剤・化粧品・薬用品・床用ワックスなど)の中によく含まれています。
接触性皮膚炎・腎臓・肝臓障害に関係し、皮膚細胞の成長を阻害、湿疹・乾燥肌・表皮障害・アレルギーを引きおこす可能性、赤血球の破壊、遺伝毒性が報告されています。
・ 食用赤色2、3、104、105、106号・食用黄色4号、食用青色4、5号
石油を原料にした着色剤で、遺伝毒性や染色体異常が報告されており、発ガン性があります。これらの合成着色料はドッグフードの色の均一化や見栄えをよくするために使用されています。腐敗しているのをごまかすために使用されていることもあります。色にごまかされていませんか。
ラベルに記載されていないから、これらの危険な添加物が含まれていないとも限らないのです。
ペットフードの原材料を知る
ドライフードの原材料の表記の中には、これなんだろう?と思うものがたくさんあります。
原材料を知ることは愛犬の健康にとても大切です。
人はわけのわからない原材料を使用してできた食べ物は食べません。でも、犬は食べ物を自分で選ぶことができず、飼い主さんに与えられたフードを食べるしかありません。
まずは愛犬に与えているフードの原材料にどんな名称で書いてあるかチェックしてみましょう。
わかりにくいまぎらわしいものをいくつか紹介します。
粗タンパク、粗脂肪、祖繊維などの「粗」とは純粋ではないという意味です。
ミートミールとは、とてもあいまいな言葉でAAFCO(米国飼料検査官協会)の定義によると、「通常の作業で偶然混じる量を除いた、血液、・ひづめ・角・皮・糞・胃・第一胃をふくまずに、廃棄物処理された哺乳類の繊維」とあり、とてもあいまいなもので廃棄物同等のものなのです。
しかし名前が似ていて紛らわしいけれど、チキンミールやラムミールなど由来のわかるミールはこのミートミールとは違います。一緒にしてはいけません。
チキンミールはAAFCOの定義によると、「ひき肉にされるか、サイズを小さくした鶏肉」とあります。
こうしたチキンミール・ラムミール・由来の分かるミールは水分が少なく、タンパク質の多いただのチキンやラム肉より良い原料です。
ビタミン・ミネラルには天然原料と化学合成されたものがあります。天然のビタミン・ミネラルは高価なので、一般的に使用されているものは化学合成のものが多いようです。化学合成のビタミン・ミネラルは栄養素としての役割を果たすことなく、体外へ排出されてしまいます。
無添加ペットフードについて
「無添加」とは…? 「無添加」とは、製造過程で混入していないということです。
つまり、ペットフードに使用される原料自体に添加物が入っていても、製造時に添加しなければ「無添加」ということになるのです。
言い方をかえると、抗生物質・成長ホルモン・残留農薬等の影響のある動物の原料を使用していても、どんな成長過程をへて育ったかわからない動物・穀物が原料であったとしても、製造時に添加しなければ「無添加」表示ができるのです。
ペットフードの表記において、添加物の表示は義務づけられていないのが現実です。
さらに怖いのがペットフード公正取引協議会の「ペットフードの表示に関する公正競争規約」によると、10%未満の原料はラベルに表示しなくてもよい事になっています。
本当の無添加フードやおやつを探すのは容易ではありませんが、原材料がどこでどうやって作られたなど疑問をもつことが大事なのです。それがたとえ有名なフードメーカーのものであってもです。
オーガニックペットフードとは
オーガニックは「有機」と訳し、農薬や化学肥料を使わない農業のことを指し、とても厳しい基準があります。
農作物においては、過去3年以上化学肥料や合成農薬などを使用していない土地で生産していること。
また、日光が均一に当たり栄養が偏らないために、一つ当りの栽培坪数が決まっていること。
畜産物においては、飼料・殺虫剤・除草剤・ホルモン剤などの薬剤は使用していないこと。
その動物にあった飼育方法などの基準をクリアしていること。
いつ・どこで・だれが・どのように生産したのかすべての記録があること。(トレーサビリティ)
加工品も原材料の保管方法や添加物の規制など厳しい基準があり、オーガニック製品は原材料から製品になるまで全ての段階において第3者機関の基準を厳密に守りながら作られています。
現在ペットフードは人間の食べ物と比べると使用原材料や加工法などにおいて、ほとんど規制がないため、防腐剤などの合成添加物が使われているものが多く、ペットの病気・トラブルの原因になっていると言われています。ゆえに、オーガニックのペットフードが今注目されています。
粗悪ペットフードを見極める
ペットフードは一定の栄養バランスがとれており、誰でも簡単に与えることができるとても便利なフードで主流となっています。
その中には粗悪なものも多く存在し、それが原因で病気などトラブルがおきている可能性が指摘されています。
しかしドッグフードは原材料全開示しているフードやメーカーもありますが原材料や添加物の表示義務や罰則がないため、ラベルに表示されている事項が本当かどうか、消費者の私達には知る術がないのが現状です。
《 ペットフードのチェック参考基準 》
1.ミートミール・米粉・とうもろこし粉などのあいまいな表示のあるフードは避けましょう
2.副産物やただ肉類などと表示されているフードは避けましょう
3.主原料はなにかを見極める
4.合成調味料、着色料、着香料、防カビ剤などの合成添加物を使用しているものを避けましょう。
5.酸化防止剤(エトキシキン・BHA・BHT)を使用しているものは避けましょう。
6.塩分や砂糖、合成甘味料などを添加しているものは避けましょう。
7.人間の食品基準をクリアしていると安心
8.賞味期限が長いものは避けましょう。開封して1ヶ月以内・未開封で1年
9.メーカーがちゃんと対応してくれるかどうか。お客様相談の窓口がありますか?
10.並行輸入品(ラベルが全部英文です)は避けましょう。
自然界のものはすべて酸化し、腐ります。
酸化防止・品質保持に使われるビタミンCは12時間で効力を失い、ビタミンEでも1ヶ月は持ちません。
無添加のフードやナチュラルなおやつは賞味期限が短く、保存の状態によってはすぐに傷んでしまいます。
ドライフードは開封後1ヶ月以内で愛犬が食べきれる量の袋を選ぶことが大切。
そして、酸化を防ぐために密封できる容器で保存しましょう。
とにかく開封後は、早めに使い切る事が大事です。
ペットフードのラベルをじっくり見ていくと、いかに添加物が多くふくまれていて、犬の好物・犬の消化機能のことからかけ離れているものが多いことかと痛感させらることが多いです。
しかし、すべてのドッグフードがそうと言っているのではありません。
ドッグフードは誰でもどこでも簡単に与えることができ一定の栄養量を満たしており、災害などの非常時などにもとても便利で有効なのフード。
ですから粗悪なフードを見極める目が必要なのです。
ペットフードの現状をよく理解して、これ以上粗悪なペットフードが溢れないように消費者がよく見極めなければいけないなと思います。
肝心なのは値段ではなく、愛犬の健康のために飼い主が責任をもって納得したフードを選んで与えてあげて欲しいという事です。
どんなフードを与えているのかわかってほしい。
確かに、安いフードを食べても長生きする子もいるし、病気にならない子もいます。
でも、安いフードを食べていて病気になる・トラブルで悩む子もたくさんいるのです。
人間と同じ。食べるということは、命の源。
犬に必要な栄養素
犬の健康のために大切なのは、人間と同じで、6大栄養素である炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラル・脂質・水の栄養バランスのとれた食事をとることです。しかし、犬と人間では必要な栄養バランスがちがいます。
さらに年齢やライフスタイル・運動量や疾患・骨格、環境などによっても差がありますが、一般的にタンパク質は人間の4倍必要ですが、塩分の必要量はごくわずか。
食塩制限が必要な心臓病や腎臓病といった疾患がある犬・高齢犬の場合をのぞいて、目安としては体重1kgあたり10㎎。
ついついあげてしまいやすい食パンなども注意が必要です。一般的な食パン1枚には約1g(1000㎎)もの塩分がふくまれています。
愛犬の食事が手づくり食なら栄養バランスに気をつけ、ドッグフードは総合栄養食と表示されたそのこにあった良質のものを選びましょう。
何を基準にフードを選びますか?
何を基準に「うちの子に合ってる」を見分けますか?
ウンチの状態は、体調・水分にもよるかと思いますが…
犬種、生い立ちなども関連付けることも可能ですが、たとえば、日本のような島国の犬は、魚のタンパク質が向いているとか、欧米の犬は、云々ということも多少はあるかとも思います。
一つ言えるのは、”一つのフード”が、ずうっと良いフードには成り得ない。
ということです。つまり、同じタンパク質を取り続けることによって、個体の体質が、違和感を感じる事(アレルギーの反応等)が起こって来るからです。
よく複数をローテーションであげてるって言う方もいらっしゃいますが、
やっぱりフードは第一に喜んで食べてくれるものが、その子に一番合っているフードだと思います。
そのなかでウンチの状態、毛ヅヤなど、体調をしばらく観察してみてOKならそのフードを続ければいいのではないでしょうか。
確かに、愛犬の楽しみである食事を、より楽しいものにしてあげたいです。
食いつきも、一つの選択肢ですね。
生肉に関してですが、人間でも生肉食による食中毒が多いのですよ。
サルモネラ菌、ガンピロバクター菌などで、保菌者から感染して抵抗力の弱い高齢者や幼い子供では命に危険を及ぼす場合があります。ペットからの感染例も多く報告されています。
別にペットが生まれつきの健康保菌者であると言う事はないのですが、ペットが食べたものからペットが感染してペットの糞や経口で飼い主を中心に感染するのです。
アメリカでは春先のペットフードの大量リコールで飼い主が手作り食に移行するケースが増えたため、FDA(食品医薬品管理局)が食中毒菌の感染と言う二次被害を恐れて、ペットの生肉食に対する警告を行っています。
今月、新型のサルモネラ菌での食中毒が多数起こり、そのうち2件は飼い犬がまず激しい下痢を起こし、そして、家族の方が感染して入院しています。この新型は従来の抗生物質では死なないので、ニュースになりました。
感染症予防法にある人獣共通感染症はなにも狂犬病や混合ワクチンの対象のウイルスだけではありません。食中毒菌も感染症予防法の対象であり、食品衛生管理で予防が義務付けられています。
また、動物愛護法でも人獣共通感染症に関する知識と予防を心がける事を義務つけています。
佐賀大学の畜産部の学生が解剖した鶏を鶏刺しで食べて教授も含めて大量食中毒を起こしています。畜産部の教授や学生ですら衛生管理が出来ていないのですから、食肉流通も信用できません。新聞に載らないだけで本当に多いですから。
ミートホープも小学校の給食につかう冷凍コロッケから自社検査でサルモネラ菌が検出されたにも関わらず、油で揚げて加熱するから大丈夫と社長が出荷していました。
厚労省も、ペットから食中毒菌が感染すると言うのみで、そのペットがどのように感染したかを説明しないものですから、ペットは不衛生極まりない存在と公言するペット嫌いの人がいます。偏見極まりない風説の流布ですが、実際にペットの食事の衛生管理が出来ていない飼い主がいて、飼い主御自身がペットから感染していますので笑えないのです。
馬肉は低コレステロールでビタミンとミネラルの豊富な上質の動物性タンパクの食材です。
しかし、馬刺しでは食中毒の多い食材でもあります。内臓で保菌されている菌が解体の過程で肉に転移する事が原因だそうです。
そして、ペット用の馬肉は食用馬ではなく競走馬の屠畜副産物であり、家畜飼料として人間の食用馬肉とは扱いが異なるのですね。
ちなみに競走馬のほとんどは屠畜解体されて動物園の食肉獣のエサやペット用のフードとなります。
名馬サンディーサンライズの種の仔もディープインパクトは種牡馬として生き長らえるでしょうが、多くはペットの食肉となってその命の継承をしたでしょう。
味が悪いので人間用としてはあまり流通しません。
肉は加熱しすぎるとビタミンが壊れますので、理論的に生を推奨する方もいらっしゃいますが、人間への健康被害というリスクを考慮しますと理論外の、現在の利益が出なくて苦しんでいる食肉流通では避けた方が良いです。
手作りでも、ペットフードでも飼い主が食べても安全なものであって欲しいです。そもそもアメリカのAAFCO基準はそうなのですが、代替エネルギーのエタノール需要の期待感から穀物相場全体が高騰して、安い原材料にメーカーが走らざるを得なくなりその結果大量リコールに繋がったのだと思います。
ペットフードを完全食品とは捉えずに、基本フード(主食)として、手作りトッピングを犬の体調に合わせて与えましょう。運動による疲労とか、夏場の酷暑時とか体温維持にエネルギーを消耗する冬場とか、繁殖もしますのでメスの妊産犬とか月経時とか幼犬とか、いろいろ考慮するようにします。
肉の過熱によるビタミンの消失を防ぎ、殺菌をするのには、煮沸した湯にサッと肉をくぐらせて、余熱を取るために水道水に浸します。シャブシャブサラダの要領です。これだとOKです。ついでに消化に悪い酸化脂肪も取れます。
犬のビタミン摂取で消化できる代表的な食材は。
A卵。レバー。Bカロチンかぼちゃ(食物繊維)D魚肉。E植物油。K納豆。B1豚肉。B2魚・肉。B16魚・肉
食物繊維サツマイモ。
ミネラル
カルシウム・リン・ビタミンDのバランスが良いのは煮干。一晩水に漬けて塩抜きします。
鉄分レバー。
必須脂肪酸。リノール酸植物油。αーリノレン酸しそ油(DHA・EPAも摂れます。)
ミネラルやビタミンをサプリとして使うとどうしても摂取バランスが崩れて過剰症や欠乏症を招き勝ちなので、あまりおすすめできません。
ペットフードは加熱処理されていますので食物酵素は摂取出来ない訳です。
ただし、犬の身体がビタCを自ら生成するように、人間がビタDを生成するように(日光浴によって)体内酵素も生成する能力を持っています。
問題はその体内酵素を生成する能力の個体差ですが、極端に下痢が多い犬とか同胎や近親であるにも関わらず、同じ量のフードでは痩せてしまう個体の場合は体内酵素の生成能力が低いと考察しても良いでしょう。
そして、体内酵素の生成には食物から摂取するミネラルやビタミンや必須脂肪酸のバランスによる隔たりもあります。そこまでは判っているのですが、それが何かが現在の栄養学、酵素栄養学ではまだ解明されていません。腸内細菌とも関わりがありますし、また食アレルギーを始め、アレルギー全般も酵素による栄養素の分解、代謝による細胞の新陳代謝と免疫力に多きく関わっているようですが、その全貌が解明されていません。
ただ、体内酵素の不足を補うならドラッグストアで売っている酵素(エンザイム)サプリを与えれば良いだけですので。ベーシックな安いもので充分です。中国製でなければ。
体内酵素の生成の活性化では必須脂肪酸のリノール酸とαーリノレン酸のバランスを6:1(犬)でごく少量を心掛ければ良いです。
動物性蛋白質を多く必要とする犬に手作りで蛋白質をアミノ酸に分解させる食物酵素を与えるのであれば大根卸しをトッピングすればよいのです。それだけで、分解不足による食物不耐性が無くなります。
昔の日本人は偉いもので、焼き魚に大根卸しを付け合せたり、ビーフステーキに和風卸しソースを発明したり、目の悪い人にはウナギ(鳥目はビタA不足で生じる、ウナギはビタAが豊富)を食べさせたり。昔の人は栄養学なんて知らないのに、現在の新栄養学に符合する薬膳が多いのです。
体内酵素の生成活性化には栄養バランスが大切なのですが、ペットフードではAAFCO基準でそれらの栄養素の個々の上限と下限が設定されていますのでその基準を本当にクリアしているのなら大多数の犬は食物酵素の摂取を心配する事はないと思います。必須脂肪酸をバランス良く配合したフードも多くなりました。
ただ、加工食品ですから製造から流通の過程で劣化が生じます。ペットフードを賞味期限ではなく製造年月日を重要視します。鮮度が悪い場合、アレルギーを生じるようです(人間も同じです)
魚介類を媒体とするノロウイルスによる食中毒が全国的に発生し、新聞でも大きく取扱われましたが、実は年間を通して多いのは生肉食による食中毒なのですよ。厚生労働省のHPを見てください。ガンピロバクター菌による死亡報告も出ています。
保菌者が勤務先や飲食店などのトイレを利用すると、その場所が感染源となるのです。すると、感染が広がるのです。感染症と言うのはそのような目に見えない増殖をする訳です。
温暖化のせいで毒性の強い菌が活性化しているのか、昔より大幅に増えているのです。年間で食中毒が一番多いのは十月です。体感温度が下がっただけで、菌が活発にに増殖する気温と湿度なのに、思い込みで衛生管理を怠ってしまう季節なのです。
ウンチの形状は自分の物と同じで自然な柔らかさで崩れない程度で◎と思います。当然フードの原材料によって変わります。ラージブリードやライトを謳ったものは穀物が多く配合されていますのでウンチの量も多くなりますね。また、ビートバルブを多く配合しているものはウンチの凝固が強くなります。カチカチウンチを自分が排出するときはどうですか?むしろ、便秘ぎみではないでしょうか。
ウンチの状態は食べた食物によっても変化しますし、環境の変化でも現れます。例えば暑い時に運動後、水をガブ呑みして冷房の効いた玄関の冷えた床で腹ばいになって眠って、お腹を冷やして下痢をしたり、神経質な犬では飼い主さんに叱られて下痢をしたりします。極端な場合、飼い主さんと犬との関係の中で分離不安による下痢や拒食もあります。
それと、ウンチと言う排泄物は食物のカスと大腸から水分を吸収された塊であり、そこに大量の腸内細菌の死骸が混ざったものです。ウンチを透明のビニール袋で拾って潰して見て食物が消化されているか少し未消化であるかは見て解ると思います。
フードを変えて下痢を起こすのは「食物不耐性」と言って今まで食べていない食材の栄養素を分解する消化酵素を体内で生成されていない場合に起きます。栄養素が分解されないと吸収されませんから、腸内悪玉菌のエサとなり、悪玉菌が活性化する。悪玉菌はせっせと硫化水素などの毒素を生成すると言うメカニズムです。
この食物不耐性を防ぐにはフードを変える前に酵素サプリを飲ませておけば良いのです。
例えば、牛乳を飲んだらお腹を壊す人やワンちゃんがいますが、これはラクターゼと言う乳糖を分解する酵素が不足している事で起きますが、これはラクターゼを飲む事で解消されます。犬用ミルクというのもありますが、あれはラクターゼを配合しているだけなのです。
食物不耐性をなくすために、繁殖における幼犬の離乳食では人間用の優れたスキムミルクを与えてラクターゼを作る身体にしますし、違う原材料のフードをローテーションで与えて体内酵素の生成を促して、里で食物不耐性がおきないようにしています。
ただ、老犬には酵素サプリは欠かせないと思います。
犬の健康は食事のみならず、適切な運動や知的な満足、心理的な安定も関わってきますから、環境を含めた総合的な観点も必要です。
療法食に関しては、獣医さんが栄養学の知識が無く大学時代から講義を受けたフードメーカーに頼っているだけで、実はそんなに作るのは難しくないのです。
↑に書きました、新型のサルモネラ菌を自分の犬から貰った人の一人は獣医さんなのです。
日本では40年前に比べると、例えば糖尿病患者は3万人だったのが現在では700万人になっています。「食」の変化がもたらした典型的な疾病です。
アメリカでは犬の肥満も問題になっていて、飼い主と一緒に丸々と肥えているのが多いそうです。
過食でも便は軟便や下痢になったりします。
腸が荒れて飼い主も犬も屁がクサイと言う事です。
獣医さんはしかたないです。飼い主が人間の医者のような専門家だと思っているのが間違った思い込みなのです。獣医学部の中心は食用家畜にありますし、コンパニオンアニマルカリキュラムが導入されたのは平成に入ってからですから。就職も食肉センターとか畜産センターとか保健所とかの公務員になる方が多いと思います。
人間の医師はそれぞれ専門に分かれて開業します。内科、外科、眼科、泌尿器科とか。獣医さんはそれを一人でこなすのですから、絶対に無理があるのです。マニュアルと出身大学へのお世話がないと診れません。ましてや、犬、猫、鳥、小動物、爬虫類です。
犬猫のエサに関するお勉強などする時間が無いでしょう。薬屋さんとゴルフに出かける暇はあるようですが・・・。
もちろん、大学の研究室や人間のための動物臨床実験で研究されている専門医はいらっしゃいますけど、概ね学生はフードメーカーさん所属の獣医さんの講習のみのようですし、アメリカではもっとそれが徹底しています。フードメーカーは研究用の動物にフードを無償提供していますし、獣医さんはその時点でフードメーカーの首輪とリードが付いてます。それはしかたがありません。商売ですから。
ところが、その療法食メーカーがことごとく大量リコールを出して、療法食までリコールされた。宣伝文句とは全く逆に全米中の獣医が非難するフードとなった訳です。
この事実に危機感を持たない獣医さんは藪と認定しましょう。
人間の疾病の療法には食事療法とは別に運動療法というものがあります、これは切っても切れない代謝能力の向上には不可欠な療法なのですが、獣医さんは療法食を薦めるだけで運動療法の処方はしてくれないでしょう?
人間の医学療法においても「食」が深く化学で研究されているにも関わらず、コンパニオンアニマル獣医学会では依然フードメーカーにまかせっきりと言う不思議な構図だと思います。
これが大金が動くサラブレッドだと馬専獣医さんは馬の食事には非常に留意するのですけれど、なにしろスポーツで禁止されているドーピングはサラブレッドから始まったほどですから。要はお金。獣医さんを悪く言ってるのではなく、お金にならない仕事は誰もしないと言う事だと思います。
フードを代理店から直送してもらうのはとても良い事だと思います。
加工食品であるフードも天然の酸化防止剤を使っているものであれば賞味期限が短いですし、鮮度が大切なのですよ。
生殖器を除去する事はオスもメスも去勢と呼びます。避妊とは妊娠を避ける方法全般を指すのです。獣医さんが医学用語を正しく使わないから飼い主さんもメスの去勢を避妊と呼ぶようになってしまっているのです。現在では避妊法と言えばメスを去勢せずにホルモンバランスを崩して発情期を一定期間止める方法もあるのです。ショーチャレンジしている若いメスのブリーダー用の避妊方法です。
去勢した場合、太り出す場合があります。そう言う時は給餌量を減らして空腹感を満たすために豆腐やくず野菜で増量してあげれば良いです。
成長期における生殖器は成長に必要なホルモンンの分泌も司っています。
獣医さんによっては乳腺癌にならないから初潮前に去勢をしましょうと言うセールストークを言う人もいますが、一方で成長期の去勢におけるホルモンバランスの崩れの健康被害を指摘する獣医さんも多くいます。決断は飼い主さんが行うのですから、良く調べて決断してください。
あまり獣医師の栄養学についての知識を期待しても誤認知につながります。
獣医師の人格を否定しているのではありません。
獣医師免許を出すのは農水省なんです。そして獣医薬品の管理は厚労省。
管理監督が曖昧なのです。
新聞でも記事になった多摩の動物病院での「詐欺的医療過誤」の民事訴訟では飼い主の被害者の会が勝訴しましたが、農水省はその獣医師の免許取り消し行政処分を行っていません。この事実は獣医師の誤診や医療過誤でいちいち行政処分などしていたら国家資格の基準から見直さないといけない。と言う事なのです。
どうかご理解ください。そんなものなのです世の中は。でも献身的に動物であるペットの命を救ってくれる獣医さんも少なからずいる訳で、そう言う獣医さんを探してください。やはりそれぞれに専門がありまして、それは獣医師会に問い合わせれば教えてくれるでしょう。ドッグショーや訓練競技会での犬のプロ達も獣医師選びには苦労しているのです。
フードとサプリは別けた方が本当は良いのです。
多くの食材が犬によってはアレルゲンとなりますが、アレルゲンとなる場合が多い食材の一つに卵があります。フードでは「乾燥卵」と原材料表示されています。
あるメーカーのアレルギー対策用フードにこれが表示されていて笑っちゃいます。
アレルゲンとして多いのは蛋白質や炭水化物です。
食肉全般。卵。乳加工品。魚。大豆。小麦。大麦。ライ麦。オーツ麦。トウモロコシ。
食物アレルギーについて(1
まず、フードが合わないと言うのは大半は「食物不耐性」である場合がほとんどです。とにかく酵素サプリを与え続けて見てくだい。同時に腸内バランスが崩れて腸壁腸管が荒れていると思われますから、善玉菌にエサを与える事も必要です。オリゴ糖サプリを与える。但しオリゴ糖サプリには砂糖と混ぜたものが多いですからオリゴ糖のみのものをドラッグストアで確認する必要があります。砂糖は悪玉菌のエサですからね。
フードに添加されている植物油は大半がリノール酸です。これは腸で分解されてアラキドン酸と言う腸壁を悪くする物質に変換されますから、腸なの腸壁を保護するαーリノレン酸が多く含まれているしそ油(えごま油)を一日に一滴与える。同様にαーリノレン酸が多く含まれる有機亜麻仁油をサプリで高く売ってるフードメーカーもありますから騙されないように。
現代日本人は植物油を必要量の10倍摂取していると厚労省は白書で広報しています。飼い主さんも植物油を減らすためにしそ油を使ったドレッシングや炒め物を食べて、そのついでにご愛犬におこぼれを与えると言う考え方であれば家計簿のワンゲル係数ではなく、ご家族の健康食費となります。
次にアレルギーとまぎらわしいのが体内寄生虫。概ね生体流通の責任です。空気中には寄生虫の浮遊卵が存在していまして、それを経口感染してしまいます。人間や母犬は胃酸で殺してしまいますが、赤ちゃん犬は胃酸が弱いので腸内で繁殖させてしまうのですね。繁殖者や生態流通は虫下しを飲ませて良しとしますが、ジアルジアやコクシジウムなどはそれでは殺せません。
生体流通専門の繁殖者は生体市の落札価格が五千円~2・3万円ですから検便なんて出来ない訳なのですね。
太古からイエイヌはヒトの残り物を食べて種の保存をして来た特別な存在の動物ですし、それがゆえに人間の医療実験や心理学の実験などに使われているのが実情です。
犬の食物アレルギー(2
犬の食物不耐性は続くと体調の悪い時に食物アレルギーを誘発する事になる危険があります。食物不耐性の原因も繁殖者や生体流通に原因が求められるケースが多いと思います。
兄弟とのオッパイ争いで負けてばかりで初乳をたっぷり貰えず、母犬から貰うべき移行抗体をもらえなかったり、離乳食が粗悪であったり、ショップの中にはショーケースの仔犬のエサには賞味期限切れやサンプルフードばかりだったり。
それでせっかく飼い主さんが愛情を込めて選んで与えたフードを消化できないので飼い主さんはフードジプシーで迷走するはめになる。
他には薬物アレルギー。ノミ・ダニ、ホコリとのコラボレーションでの食アレルギー。アレルギーの症状はジンマシンであったり、耳が真っ赤に腫れたり、顔が膨れて化膿したり。この状態での石油系界面活性剤を使用したシャンプーなんかを使用すると、激しい皮膚炎になってしまいます。
シャンプーは天然界面活性剤で弱酸性のものを必ず選んでください。
犬の体調が悪くなると腸粘膜に存在する免疫抗体が無くなってしまいます。
すると腸管の透過性が高くなり、大きな分子のままの栄養素が血液に入り込み、免疫系はそれを外敵と認識して免疫抗体を大量に分泌して攻撃します。暴走とも表現しても良いのです。暴走だから自らの組織まで傷つける。インフルエンザも同様に免疫抗体の暴走で呼吸器系にダメージを与えます。
そして免疫系はその物質を外敵と記憶して保存します。これを獲得免疫と呼びます。また同じ外敵の侵入があれば免疫系はその時の暴走免疫抗体をすぐさまに大量に分泌するのです。これがアレルギーの仕組みです。免疫系が外敵として記憶している間は何度でも同じ暴走が起きます。
次に体調の崩れですが、キツイのはワクチン接種時です。これはわざわざ抗体を作るために打つものですから、ワクチンと抗体との戦争で身体に熱も出ますし、体力も消耗します。そこで消化不良を起こし、大きな分子のまま腸管を透過してアレルギーを起こす。
ワクチン接種は必ず万全の体調の時に摂取してくださいね。そして給餌量は半分以下にして、運動は排便散歩程度であとは静かに寝させてあげてくださいね。混合ワクチンでも狂犬病ワクチンでも毎年ワンコが死んでいます。ヒドイのは共立が8種混合を出したときには死亡例が多く、その副作用が原因で多数のワンコが死亡した事を共立は認めました。Mダックスに集中しました。共立は全ての獣医にFAXを流して注意をうながしたのですが、飼い主への説明をほとんどの獣医は行っていませんでした。
混合ワクチンの免疫期間は対象ウイルスによって3年~7年なんです。抗体があるのにも関わらず毎年重ね打ちをする訳ですから、抗体が暴走するワンコも出るのですね。アメリカでは現在狂犬病ワクチンも混合ワクチンも3年に一度となっています。抗体価検査もせずに毎年DMを送ってワクチン接種を促すのは薬品メーカーからの販売達成リベートの獲得のためです。
混合ワクチンは3年に一度で充分です。しかも地域で発症例のない余計なものは省いて、人獣共通感染症5種を指定します。ほとんどのワンコは3年に一度で大丈夫です。しかし、抗体が消滅する体質のワンコが存在しますので、必ず抗体価検査を行ってから毎年打つか3年に一度にするかを決断してくださいね。
狂犬病ワクチンは法律で定められていますが、世界保健機構が狂犬病絶滅地域では義務化する必要はない。と言っているのに何故、厚労省は取りやすいところから金を取れという体質のままなのか!
煮干の栄養価は100g中
エネルギー399Kcal
蛋白質65,3グラム スーパープロティン食材ですね。
カルシウム2,600㎎
他にも栄養素は内臓にたくさん含まれています。
煮干の胃腸内には食べた食物繊維まであります。煮干は主食になる食材です。
犬は人間の必要とするカルシウムの体重当たり14倍必要ですから、煮干だけで5キログラムの犬の1日当たりの必要量は180gとなります。
手作りでメインを肉にされるのでしたら、ご家族が食べた卵料理で使った卵の殻を捨てずに、卵殻と呼びますが熱湯消毒して薄皮を取り乾燥させてコップの底で潰して手作りフードに混ぜ合わせるのが簡単です。5キログラムの犬でしたら卵殻半分与えましょう。
鶏の骨だって鯛の骨でもオーブンで焼いたり、フライパンで良く炒ればポロポロに割れて、犬の食道にはささらないのです。犬はそのようにして人間の残り物を食べて種の保存をしてきた動物なのです。
それに犬の胃酸は人間の胃酸よりはるかに酸性が強く、卵殻や火を通して砕いた骨などは胃酸ですぐにどろどろに溶解してしまいます。
ためしに、トイレのヨゴレを落とす洗浄液の(手袋を使えと言う注意書きのあるもの)原液に鳥の骨でも漬けてみてください。簡単に解けますが、それと同じくらいの塩酸系の酸性なのです。
これは犬が肉食中心の雑食だという事であり、その犬の胃酸が強酸である事も考慮してドッグフードは作られています。
よく、犬の祖先はオオカミだからと何事もオオカミはと言う枕詞を使われるのですが、そのオオカミは自然の中での寿命は6~9年なのです。ところが人間が飼って火を使って調理したものと生のもので給餌をすると16歳まで生きるのです。
動物は食事の内容によって身体を進化させます。日本人は欧米人に比べると胴が長い。それは、食生活の中で穀物と野菜を中心に食べてきたために欧米人より腸が長いからなのです。犬も同じで一万数千年も人間の残り物を食べてきた中でオオカミと比べるとやはり腸は長いのです。わずかですけど。
人間の唾液にはアミラーゼというでんぷんをブドウ糖に分解する酵素があります。ゴハンを噛むと甘く感じるのはそのためなのですが、犬の唾液にはアミラーゼはありません。それならば、人間がゴハンを噛んで赤ちゃんの離乳食で口移しで与えるように(昔はそうでした)犬にもそうしてあげれば消化が良くなるのです。酵素というのは便利なものです。昔は犬が下痢をすればそうしました。
ちなみにオオカミの祖先は北方系のシベリアオオカミや灰色オオカミのような大型ではなく、現存する種では南方系の小型のエチオピアオオカミなどです。こいつの主食は昆虫とかネズミ。犬は人間と暮らすようになって始めて大型獣の肉を食べるようになったのですよ。火を通す食べ物を工夫して与えると言う事は意外と大切なのです。
犬だってナトリウムは必要です。人間や猫ほど必要ではないというだけで。
ですけど、あまり食塩が多いと被毛が焼けて・・・艶がなくなる・・・すぐ解ります。
海魚の魚肉に含まれる程度の塩分は必要です。野犬は他の動物の排泄した尿を舐めてナトリウムを補います。
犬や猫は人間と違って余分なミネラルの体外排出が苦手ですね。それで、血液のろ過装置である尿路疾患を招きかねませんね。一般に知られるのがストルバイト結石ですね。ミネラル類がコラボって尿路に沈殿する。
フードに関わる危険の一つに(手作りでも)飲水不足があります。せっかくの良いフードを与えていても、飲む水の量が不足しているとやはり尿に含まれるミネラルや毒素が濃くなって、尿路疾患を招きます。
犬が水をガブ飲みしてお腹を壊すのではないかと心配したり、オシッコの回数が増えるからと言って水をあまり与えない飼い主さんがいます。
確かに人間の子供などは(私もそうでした)嗜好性の強い清涼飲料水を飲みすぎるきらいがありますが、犬猫にとって水は清涼飲料水ではないし、必要だから飲むのですから、いつでも飲める環境を作ってあげるべきだと思います。
クッシングなど飲水制限のある疾病がある場合は別にして。
それと、カルシウム不足が顕著に現れるのは繁殖時の母体と胎児、乳児。
人間の場合は妊娠期間10ヶ月であり、じっくりとお腹の中で育みますから、特に大量の栄養素をその期間に摂取する必要はありませんが、犬の場合はたった63日の妊娠期間で、しかも人間と違って多卵性の多頭受胎ですから、通常の3倍の栄養素が必要となります。
カルシウム不足での母体では自らの骨を溶かして胎児達に与えます。これが低カルシウム血漿なのですが、赤ちゃんも不健全な成長になります。
繁殖者がこれを知らないと、骨量不足の仔犬が出来ますし、それはやはりチェーン店などのショップに多く見られますね。そんな仔犬達を育てたお母さんもペシャンコになっています。
腸のコンディジョンを整えて腸壁、腸管を正常にして腸内細菌を善玉菌優勢にしてあげないといけません。
必須脂肪酸のリノレン酸(オメガ3)とリノール酸(オメガ6)を犬の場合1:6で与えます。
リノレン酸は亜麻仁油、しそ油(えごま油)フィッシュオイル(魚油)に豊富に含まれています。
リノール酸は植物油全般に含まれています。
乾燥ビート(糖分抜き)
家畜飼料でビート(植物)とは砂糖用植物を指します。糖分抜きとは砂糖の絞りかすと言う事です。ドライとはビートバルブがペースト状なのに対してドライだと言う事。あと、乾燥ビート(果肉)というのもあって、ジュースの絞りかすの事。この場合は天然由来のビタミンが含まれています。
ビートバルブより乾燥ビートの方が良いそうです。
例えば獣医さんに腸炎用の療法食を薦められた場合、ユカヌバの「腸管アシスト」だと整腸の為に入っているのはフィッシュオイル(リノレン酸)とビートバルブだけで、おまけに化学酸化防止剤が入ってます。
現代人はリノール酸(植物油)を必要量の10倍も摂取していると言われ、慢性の下痢とかアレルギーの一つの原因といわれています。
犬にとって危険な食べ物
愛犬が食べ物をおねだりしてきちゃうと、ついつい可愛くてあげたくなっちゃいますよね。
少しぐらいなら、と思っていませんか?
人間が食べることができても、犬にとっては中毒をおこしてしまうような危険な食べ物があります。
また人間の食べ物のほとんどは味付けがしてあります。塩分・糖分が多く含まれています。
犬はさほど汗をかかないので、人間ほど塩分を必要としません。それだけでなく、摂取した塩分のほとんどは体内に蓄積されてしまうんです。
人間でも、塩分のとりすぎは病気の原因。まして、こんなに小さい体で塩分が蓄積・・・想像してみてください。
また糖分のとりすぎは、肥満に直結です。人間と同じで肥満は万病のもとです。
またダックスやコーギーのように胴長短足犬は腰に負担がかかりやすいので、肥満は厳禁です。
欲しがっているのにあげないほうがかわいそう!って言われた事があります。
でもそれは、かわいいからついついあげたくなってしまう飼い主の自己満足だと思いませんか?
本当に愛犬の健康を思うなら、心を鬼にして与えない。ちゃんと愛犬が食べても安心なものを与えましょう。
もし、今まで人間と同じものをあげていて濃い味になれてしまっていても、あきらめてはいけません。
すこしずつ、薄味にして慣れさせていってください。そして、安心な食べ物を与えてあげてほしい。
いつまでも、長生きしてほしいから。
《 身近にある危険な食べ物・避けたい食べ物 》
• ネギ類
長ネギ・青ネギ・たまねぎ・ニラ・ワケギ・あさつき・らっきょうなど のネギ類にふくまれる「アリルプロピールジサルファイド」という物質が赤血球を破壊してしまいます。
血尿がでたり、貧血症に。少量でも小型犬は危険!死に至ることもあります。
昔はネギエキスのでた味噌汁やすき焼きの汁などをごはんにかけて犬にあげていたぐらいだから、ほんとに少量なら問題ないのかもしれません。でも、個体差もあるでしょうし、ネギ類の毒性は加熱しても消えません。それに、塩分も多い味噌汁…やっぱり与えないほうが絶対いいと思います。ハンバーグにもタマネギ入っています。注意!
• 骨類
加熱した獣骨・鶏骨・魚の硬い骨など、骨は細かく砕けずに縦や斜めに裂け、それが消化器に刺さってしまう恐れがあり危険です。生の鶏骨は大丈夫。
• 乳製品
牛乳やチーズなど。犬は成長とともに牛乳に含まれる乳糖を分解する消化酵素が減少するため、お腹を壊しやすくなります。
チーズやヨーグルトは発酵の途中で、乳糖が分解されてしまうので下痢はおこりにくいようです。ただチーズは塩分が心配。ヨーグルトはプレーンのものがよいです。腸内細菌のバランスを整えてくれて、おなかの健康=全身の健康につながります。個体差にもよりますが、与えすぎはお腹がゆるくなったりします。ごく少量から様子をみながらあたえてください。
• 塩分の多く含まれるもの
塩・味噌汁・ラーメン・ハム・ソーセージ・ベーコン・かまぼこ・ポテトチップスなどのお菓子・しょうゆなど。ナトリウムは体に必要なミネラルですが、人間の食べものの多くは味つけがしてあり、塩分が多く含まれているので少量のつもりでも犬にとっては塩分の摂りすぎ。
犬は人間とは違い、摂取した塩分のほとんどが体内に蓄積されてしまうので高血圧になったり、心臓に負担がかかり、病気のあらゆる原因になります。
• キシリトール
キシリトールで甘くなったガムあるいはキャンディーなど。
血糖量の突然の低下、筋力整合の損失および発作を起こす可能性があります。
肝臓への影響も懸念されていますがまだ詳しい事は解明されていません。
野菜や果物にふくまれるキシリトールについては、問題になるほどではないようです。
• 香辛料
唐辛子・七味唐辛子・コショウ・マスタードなど。
刺激が強いので感覚を麻痺させてしまう。胃腸を壊して下痢をしたりする。
また、ナツメグは、幻覚誘発剤となってしまうので、小型犬にはとくに危険とされます。
• 消化の悪いもの
イカ・タコ・エビ・カニ・貝類など海洋物で血液の流れないもの・こんにゃく・しいたけ・たけのこなど。消化が悪く、急激なビタミンB1欠乏症に。胃腸に負担がかかり、下痢したりします。
• 甘いお菓子
チョコレート・ココア・ケーキ・ビスケット・アイスクリーム・和菓子など。
チョコレート・ココアは「テオブロミン」という物質が心臓や中枢神経を刺激し、嘔吐・下痢・急性心不全になったりします。
ミルクチョコよりブラックチョコのほうがテオブロミン含有量は多いです。
少量でも小型犬にとっては命とりになります。最悪の場合、死に至ることもあり危険です。
脂質と糖分が多いものはカロリー過剰になり肥満に。肥満は病気のもとです。
• ナッツ類
くるみなどのナッツ類は、一般的にリンを多く含んでいるので尿石のもとになります。
• ミネラルウォーター
マグネシウム含量の多いものは結石の原因になります。
ミネラルウォーターが全くダメだとは思いませんが、浄水器を通した水・一度煮沸した水や、木炭をいれて一昼夜おいた水などがいいと思います。
• コーヒー・紅茶・お茶
含まれているカフェインにより、頻脈、呼吸促迫、けいれん、不整脈になったりします。
• ビール
含まれるホップにより、頻脈、呼吸促迫、けいれん、不整脈になったりします。
• その他
生卵の白身は、ビタミンBの摂取を妨げます。皮膚炎・疲労・結膜炎の原因にもなります。加熱すれば大丈夫です。
ジャガイモの芽、トマトのへた、青いトマトには「ソラニン」という毒素がふくまれていて、嘔吐・下痢・腹痛・発熱・運動失調・血圧低下などの原因になります。
ブドウ・レーズンは、高濃度のビタミンD摂取・カビ毒などによる汚染物質摂取などにより、急性腎不全になる可能性があります。
ブタの生肉はトキソプラズマ原虫に感染する恐れがあります。よく加熱して。
にんにくは賛否両論ありますが、火を通したり、少量ならばいいようです。
にぼし・キャベツ・にんじんは過剰摂取はよくないようです。
ビーフジャーキーも、高塩分・高リン・多量の添加物が含まれるジャーキーを主食にしたりして、毎日食べたり大量摂取すると、再生不良性貧血・臓器障害がおきやすく、小さい頃から多量に与えていると3歳ぐらいで肝機能不全で死亡のケースも。
アロエは腎炎を引き起こす事があります。
あと、冷蔵庫から出したばかりの冷たいものは下痢を引き起こしやすいです。
犬に食べさせてはいけないものリスト
▼ 犬にとって毒性のある主な食べ物とその症状
【タマネギ】
長ネギ 玉ねぎ・長ねぎに含まれるアリルプロピールジサルファイドが血液中の ヘモグロビンを酸化し、赤血球中にグロビンの不溶性変性産物が形成される。その結果、赤血球が破壊され溶血性貧血を起こすことがある。 アリルプロピールジサルファイドは加熱しても毒性は消えない。 摂取量が大量だと急性中毒症状(下痢・嘔吐・黄疸・赤色尿・ふらつき等)を起こすこともあり、最悪の場合死に至ることもある。
【チョコレート】
チョコレートに含まれるテオブロミンが犬にとって強い毒性があり、最悪の場合死に至る事がある。症状は犬によって差があるが、てんかん症状を持つ犬が食べてしまった場合、発作を誘発しやすく危険。小型犬では少量でも命取りになる場合がある。
【牛乳】
牛乳の乳糖(ラクトース)が消化できないと下痢の原因になる。 特に子犬には、気をつける。
【お茶やコーヒー】
カフェインがダメ。
下痢・嘔吐・体温不調・多尿・尿失禁・けいれんやてんかんの発作の原因になる。
【お菓子、ケーキなどの甘いもの】
肥満や歯周病を引き起こす。
【みそ汁、せんべい、ハム、ソーセージ】
塩分の多い食品は、心臓や腎臓に負担をかける。
人間の1/3程度の食塩しか取ってはいけない。
【鶏や魚の骨】
圧力鍋などでくたくたになるまでやわらかくすれば良いが、そのままだと食道や内臓に刺さり傷つける。
特に鶏の骨は噛むと斜めに裂けるため、とても危険。
【ナツメグ】
これは幻覚誘発剤となってしまう事があり、小型犬は特に危険。
【ナッツ類】
胡桃など。一般にナッツ類はリンを多く含んでいるため、尿石のもとになる事がある。
【ミネラルウォーター】
一般的にミネラルウォーターには多くのミネラルが含まれており、マグネシウム含有量が多いものだと結石の原因になる事があるのであまりお勧めできない。どうしても水道水ではダメ、という場合は浄水器を通した水・または一度煮沸した水・木炭を入れて一昼夜置いた水を使用する事を勧める。
【こしょう、わさび、とうがらし、マスタード】
胃に刺激が強すぎて、胃腸をこわし内臓にも良くない。
【冷蔵庫から取り出したばかりの食品】
冷たい食品は犬の胃には良くない。下痢の原因にもなる。常温に戻してから食べさせよう。
【その他】
上記の他にも、ニラ・ニンニク・コーラ・古い食品・ビタミンA・Dを多く含む食品は色々な中毒を起す可能性が高いので注意しよう。 嘔吐、下痢だけでなく、脱毛・視力障害・眼球突出・不整脈・痙攣等の症状を起す場合もある。
△ 大量に食べさせていけない食べ物 △
【キャベツ、ブロッコリー、ケール(青汁)】
与えすぎると犬は甲状腺の病気になるかもしれない。毎日大量に与えるのは、控えよう。
【小松菜、ほうれん草】
尿結石の犬は要注意!
【ぶどう】
たくさん食べると腎不全の原因になる。 ぶどうの皮は絶対ダメ!
【果物】
絶対に食べさせてはいけないものではないが、必要はないもの(犬はビタミンCを体内で合成できるため)。不足しがちな食物繊維を補給するにしても野菜のほうがいいし、野菜にしても果物にしても与えすぎは下痢になる可能性がある。また冷たい果物を食べ過ぎるとお腹を壊すことがある。
もうひとつ、果糖は以外に太りやすいので体重増加に注意しよう。犬が好んでいる場合は、少量を心がけよう。
最近、ペットショップ等でフルーツの入った犬用のアイスなどが売っているが、それらの製品には色々な成分が入っているため、それらの製品を与えるより果物を少量与えたほうが安全。
【煮干】
大量に食べ続けると、尿結石になる恐れがある。
▼ 犬にとって毒性のある主な植物とその症状
【朝顔】
朝顔の種子が有毒。吐き気や下痢等、お腹の調子が悪くなる。朝顔は5月頃に種まきし、7月下旬から10月上旬頃に花が咲く。種は8月から10月頃になり、小さいので飲み込んでも気づかない場合が多いので十分気をつける必要がある。 古代の中国では朝顔は高価な薬で牛と取引されたらしい。今でも漢方では種子を下剤や利尿剤に使っている。
【クリスマスローズ】
全草が有毒。特に根の部分が危険。胃炎や心臓麻痺等の症状がでる。クリスマスローズは冬咲き種(開花期12~2月、草丈15~30㎝、花色は白が中心)と春咲き種(開花期2~4月、草丈40~60㎝、花色は白、淡緑、紅褐色、暗紫)の2種類がある。根は黒っぽく、ヨーロッパでは古くから薬用として利用していた。
【エゴの木】
果皮が有毒。激しい苦しみや胃がただれたり等、溶血作用がある。エゴの木は典型的な雑木林の花で開花時期は、5月から6月頃。実が落ちたらこまめに拾うようにする必要がある。実の皮には有毒なエゴサポニンが含まれていて、魚をマヒさせるほどの毒(麻酔作用)がある。
【イチイ】(アララギ)
種子や葉、樹液が有毒。吐き気や腹痛を起したりする。沢山飲み込むと呼吸困難や突然死することがある。
【沈丁花】
花や葉は有毒。血便やよだれ(流涎)、嘔吐の症状が見られる。3月に開花ラッシュの始まりを告げる花(外側はピンクで内側は白、外側内側ともに白)として知られている。
【桔梗】
根の部分に毒性がある。胃腸炎や溶血等を引き起こす。秋の七草の代表的な花ですが、6 月下旬咲き始める。薬用成分のサポニンが含まれているので、昆虫等がつかない。漢方では太い根を干してせきやのどの薬にしている。
【夾竹桃】
花、葉、樹皮や枝が有毒。腹痛や心臓麻痺を起したりする。又、皮膚がかぶれることもある。大気汚染に強いので道路沿いの並木等に植えられている。夏季に桃色の花が咲く。花、葉、樹皮や枝には強心成分を含んでいるため有毒。これを含む植物として,スズラン(鈴蘭),オモト(万年青),フクジュソウ(福寿草),キョウチクトウ(夾竹桃)などが身近にある。
【福寿草】
根と茎が有毒。腹痛や心臓麻痺を起したりする。又、皮膚がかぶれることもある。2月~3月に咲(黄金色の花)く。根と茎には強心成分を含んでいるため有毒。
【万年青】
根と茎が有毒。腹痛や心臓麻痺を起したりする。又、皮膚がかぶれることもある。5月~6月頃に白い小花が咲き、秋に橙色の実がなる。根は薬用になる。
【マサキ】
葉、樹皮、果実に毒性がある。手足の腫れや嘔吐等の症状が出る。6~7月に開花(淡緑色の小花)し、秋には赤い小果実をつける。
【木蓮】
樹皮が有毒。筋肉弛緩の症状が出る。モクレンは葉のつく前に大きな上向きの花が咲く。香水の材料としても使われている。
【南天】
実が有毒。神経麻痺を起す可能性がある。秋に赤い実をつける。鳥が食べない限り冬中見ることができる。実を乾燥させたものにはせき止め効果(喉飴)がある。又、葉にはナンジニンという成分を含み、殺菌効果がある。
【蔦】
葉や果実に毒性がある。口が渇いたり、よだれが出たり、皮膚への刺激性が強い。夏に緑色の地味な花が咲き、秋には黒っぽいぶどうに似た実がなる。
【シクラメン】
有毒。胃腸炎、けいれん、神経麻痺の症状が現れることがある。年末年始頃から室内でもよく飾られるが、初冬から春まで咲く。
【蘇鉄】
種子や基幹が有毒。肝臓や胃腸に影響が強く、腹痛、嘔吐、ひどい時には、けいれんを起こす。発ガン性もあるため特に注意が必要。海岸などに生える亜熱帯の植物で夏に花が咲く。
【水仙】
鱗茎(りんけい)が有毒。吐き気、血圧低下、胃腸炎の症状が出る。
【鈴蘭】
全草が有毒。切花をさした水も強力な毒性がある。下痢や不整脈、心不全が起こる場合がある。開花時期は、4月下旬から5月中旬頃。牛や馬は食べない為牧草地に群生している。
【ポインセチア】
葉、茎からの樹液は有毒。切花をさした水も毒性がある。下痢や皮膚炎の症状が起こる。開花時期は、11月から12月頃で、まっ赤(真中の黄色い部分が花)な花が咲く。
【トマト】
葉や茎が有毒。皮膚がかぶれたりする。触ったら水で洗い流す必要がある。夏に黄色い花が咲き、実は緑色から赤に変わるおいしい野菜。
【その他】
サザンカ、サクラ、クヌギにつく毛虫の『チャドクガ』の毛が有毒。その毛に触った犬に触れると人間の手がかぶれる。
欲しそうに見ているからってあげてませんか? 「一口だけ」のその行動が命取りになりますよ!!
犬のおなかの健康と免疫力
愛犬のおなかの健康は、愛犬のすべての身体の健康につながっています。
つまり、愛犬の健康と長生きのためには、腸内環境をととのえることが一番大事。
最近、皮膚病やアトピーなどトラブルをかかえている愛犬が増えていますが、腸内環境を改善することで免疫力がアップします。病気に負けない体質に!
腸内環境を整えるためには、おなかの中の善玉菌を増やすことが必要。
善玉菌で有名なのが、ヨーグルトにふくまれる乳酸菌や納豆菌などの発酵食品。
ヨーグルトは人だけでなく、愛犬にもとてもいいのです。
あたえる時は無糖のもので、個体差にもよりますが少量でいいので、毎日あたえることです。